Shop NRCK with friends ご来場のお礼

*Instagramに連日投稿したメッセージをもとに再編集しました





ぼくにとっては『のはらうた』シリーズ初めての展示の場となったグループ展、Shop NRCK with friends。大変な状況の中での開催となりましたが、途中で中止になることもなく、最後まで無事に完走することができました。


自分も含めた参加作家と、ご来場くださった方々の感染予防へのご協力のおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいです。




在廊した3日間(在廊日以降に来てくれた友人たちもいました)、大変な状況にもかかわらず予想を超える多くの方に、忙しい合間を縫ってお越しいただきました。この場を借りて改めてありがとうと伝えたいです。


作品を観ていただき、ずっと貯まっていた言葉を交換し、気に入ったグッズをお買い上げいただく。それはもう本当に夢のような時間でした。

ひとりの来客がハケると次の方が登場……という感じで、良質のトークバラエティ番組をホストとして内側から見ている気分でした。


3日間だけで、この1年半で会った人の数、交わした会話の量をはるかに超えましたが、それが全くストレスにならないどころか、心地よい刺激となって今も身体中にしみ渡っています。

差し入れなどのお心遣いもありがたかったです。ずっと前から展示巡りが好きで、差し入れといえばずっと「される」側ではなく「する」側の立場でした。今回はいろんなことが全部逆転しています。


会場に足を運んでくださった中には、ここ1〜2年の短い間にふとした偶然で知り合ったり、仕事をご一緒した方々が多かったです。


顔ぶれを思い出しながら、ユニークで新鮮で面白い人たちばかりが自分の周りには集まったものだな、とつくづく感じました。


お名前は深く尋ねませんでしたが、ぼくの関わってきた仕事を古くから知る方が訪れ、グッズを購入し、嬉しい言葉をかけてくださいました。目に見えるわかりやすい評価とは別に、こんなふうに継続的にぼくの活動を陰で見てくださる方がいらっしゃることを知り、大きな力をもらいました。





神楽坂の、普段はクラフト・器・着物の展示会が開かれるギャラリーという、どちらかといえば “アウェイ” な場所でのグループ展(どこが “ホーム” かはまだ不明ですが……)にもかかわらず、ご近所の方も含め、想像を超える多くの方が展示を観に来てくださいました。



展示を開いてみて初めて発見したことがいろいろあって……中でもとくに印象的だったのは、子ども(親子で会場を訪れた近所の子)たちが『のはらうた』の絵に強い興味を示していたことでした。

『のはらうた』の詩画集を作ろうと思った時、実は子どもたちのことはあまり読者対象として捉えていませんでした。幼い頃に教科書などを通して詩に触れたことのある大人たちに、ぼくの詩画集を通して今の新鮮な気持ちで『のはらうた』と再会してほしい、というひそかな願いはありました。どちらかといえば、子どもよりも大人がターゲットのつもりでした。


でも考えてみると、子どもたちは『のはらうた』のまさに現在進行形の読者なんですよね。それに、生まれた時からアニメやゲームに親しんでいる小学生たちには、ぼくの絵に特有の原色の色面を大胆に使ったシンプルな構図の絵が、どうやらこちらの想像を超えたインパクトで届いているみたいでした。





今回、日々増えていく東京の感染者数を伝えるニュースを目にして、来場をためらった方もいらっしゃったのではないかと思います。


今の感染の勢いは、初個展の開催延期を決めた今年1月よりも格段に悪い状況ですが、今回はギャラリー側があらかじめ状況を織り込んで、中止の指針や感染対策を明確に打ち出してくれていたため、作家としては一切の迷いなく展示に集中することができました。


それぞれにいろいろな考えがあるかと思いますが、初個展の延期を決めた後、この結論で正しかったのか悩み続け、足踏みを余儀なくされてきたこの半年間のことを思うと、今回こんなふうに幸せな形で展示を終えることができて、ぼくとしては本当によかったと思っています。


おそらく、あの時(1月)無理に開催しても、詩画集と便せんのセット販売くらいが限界で、今回のようにTシャツやバッグ、ミニ額作品などの各種グッズを取り揃えるまでには至らなかったと思うので、いずれにしても今、この形での開催がベストでした。




展示を含む活動はこれからも続けていくつもりです。個展の開催についても引き続き模索していきます。残念ながら今回はご来場が叶わなかった方、まだ見ぬ新しい方にも、次回はもっと来ていただけますように。




最後に、今回のグループ展に誘ってくれた北村範史さんに改めて感謝します。







Shop NRCK with friends

2021年7月31日(土)─ 8月9日(月・休)
12:00〜20:00(最終日は17:00まで)
at フラスコ[東京・神楽坂]
http://www.frascokagura.com/



参加作家/

北村範史
遠藤恭葉
しなもん
summer


しなもん 在廊日
8月3日(火)・4日(水)・5日(木)


DMチラシを下記のお店でも置いていただきました。

よもぎBOOKS(三鷹)
ノミガワスタジオ(池上)
OPAギャラリー・ショップ(表参道)
NENOi(早稲田)
ムッチーズカフェ(西荻窪)
ウレシカ(西荻窪)
クオバディス(成城学園前)




しなもん|Cinnamon Retrospective|下山ワタル

グラフィックデザイナー下山ワタルが “しなもん|Cinnamon” 名義で描いてきた作品のアーカイブプロジェクト「しなもんレトロスペクティブ」の公式サイトです。