初個展「ぼくは　ぼく」ご来場のお礼

＊Instagramに投稿したメッセージをもとに再編集しました

しなもん［下山ワタル］初個展「ぼくは　ぼく」が無事に終了しました。

これを書いている現在は、仕事など身辺を覆う様々な出来事に翻弄されながら過ごしていますが、個展を終えた後の充実感は、１ミリもすり減ることなく心の中にずっと残っています。

期間中は早すぎる梅雨明けと重なり、好天過ぎるほどの好天に恵まれました。

また、コロナの影響で最初の個展が一度幻となってしまったことを思うと、今回「観に来てください」と堂々と言える状況で開催ができたのは、本当に幸せなことだったと（現在の状況に胸を痛めつつ）心から思います。

個展を開くってすごいことだな、と今回初めての試みを終えて、強く感じました。なんか小学生の感想みたいですが……。

ずっと温めていた『のはらうた』の作品をまとまった形で観ていただく、という長年の目標をようやく果たすことができました。ひそかに来てほしいと願っていた先輩や知人、いつもの仕事仲間のみなさん、数十年ぶりに再開できた友人たち、初めてお会いする人々 etc……。普段はなかなか会えない多くの方々とひとつの場所で出会えるということが、まさに個展の力だと思いました。

イベントに参加された作家さん同士が仲良くなったり、ぼくの知り合いとムッチーズカフェとの出会い（あるいはその逆）もありました。それらの出会いは、全てぼくにとっての喜びでもあります。

今回『のはらうた』の作品の展示だけでなく、これまでデザインに関わってきた絵本や児童書などのコーナーを設けたことが、思いがけない良い効果をもたらしたと思います。

展示作品とともに、ぼくのデザイナーとしての仕事にも興味を持っていただき、来場された方に絵本制作時の背景や制作過程をその場で説明するのが、いかにも絵本カフェでの展示らしく、とても楽しい時間でした。

５年前に携わった、未就学期の子どもたちと「もじ」との出会いを描いた絵本『よめる よめる もじの えほん』（こくぼみゆき・さく　しもだいらあきのり・え　下山ワタル・デザイン　あかね書房）。この隠れた名作（と自分では思っていた）を、期間中多くの方にご購入いただいたことは忘れられない思い出になりそうです。

絵本などの仕事を通して、デザイナーとしてのぼくに関心を持ってくださった編集者の方、出版社、作家さんとの出会いもありました。そうした出会いの中から、また新しい絵本や制作物が生まれていくのを想像するとわくわくします。

今回、ムッチーズカフェは、ぼくがずっとやりたくて準備してきたことを、全て許容してくれました。ほかのギャラリーやお店だったら受け入れてもらえなさそうなことも、一緒に話し合って決めてくれました。いつも作家の気持ちに寄り添って背中を押してくれることが、どんなに心強かったことか……。最初の個展がムッチーズでよかったです。

お客さんのいない時間帯などに３人で笑い合って話した時間も、青春のようでした。

ここでの展示や話をきっかけに、次の新しい目標も生まれました。I'LL BE BACK！　

むっちとまどかのふたりに、心から感謝しています。

お忙しい中、個展へと足をお運びくださったたくさんの方々、作品やグッズを買ってくださった方、TwitterやInstagramやリアルな場所で、個展について紹介したりリツイートなどで広めてくださった方々へ、改めてお礼を申し上げます。

しなもん［下山ワタル］初個展

ぼくは　ぼく

2022年6月24日（土）─ 7月5日（火）

at ムッチーズカフェ［東京・西荻窪］

https://mucchis-cafe.jimdofree.com/

11:00〜19:00（L.O 〜18:30）

定休日＝水・木

トークイベント／

〈画業と絵本デザインについて〉

2022年7月2日（土）14:00〜 / 17:00〜

at ムッチーズカフェ

料金：1,000円＋ワンオーダー（おみやげ付）

開場：各回開始15分前（13:45 / 16:45）

しなもん［下山ワタル］

ゲスト：東沢亜紀子（絵本編集者）